報告書

 

はじめに

今回は、QQプロジェクト(現、文部科学省研究班「循環器疾患等の予防のための腹囲を含む健康診断の有用性に関する研究班」)の13年目の調査結果をご報告いたします。

事業場ごとの健康管理対象者数と死亡者数をご報告いただきました先生方に深く感謝申し上げます。多くの事業場の報告をとりまとめた結果が、産業医としての皆さまの日ごろの活動のお役に立つようであれば幸いに存じます。
本研究班では、平成20年度で閉会したサンユー会のQQプロジェクトのデータを引き継ぎ、継続的に解析していきます。

 

そこで、ぜひ、2012年分につきましても、これまで同様にご担当の事業場の健康管理対象者数と死亡者数を匿名でご報告いただければと存じます。同封の調査票にご記入のうえ、4月末日頃をめどに事務局までご返送いただきたく存じます。ご多忙の折申し訳ございませんが、趣旨をご理解の上、ご協力頂けますようよろしくお願い申し上げます。
これからも、本調査では、事業場名や個人名を暗号化して研究者にもわからないように厳重に管理いたして参ります。事業場からのお問い合わせは、以下の研究者宛ではなく、サンユー会事務局の鈴木國守氏(ファックス04-7134-0358までお願い申し上げます。

 

 

末筆ながら、御社ならびに先生方のますますの発展をお祈り申し上げます。

 

循環器疾患等の予防のための腹囲を含む健康診断の有用性に関する研究班
堀江正知、川波祥子、曽根智史、中野修治、田口 眞、廣部一彦

 

回答事業場数

事業場調査票をご報告された事業場は25事業場で、すべての事業場から5歳年代別人数もご報告いただきました。

表1 参加事業場数および今回解析事業場数、業種別

 

健康管理対象者数・死亡者数

 

25事業場の健康管理対象者数は137,753人、在職死亡者数は合計139人でした。うち、男性は110,634人中の死亡者が125人、女性は27,119人中の死亡者が14人でした。死亡者の年齢は22歳~64歳でした。25事業場(表2)における19歳以下と65歳以上の対象者を除いた128,771人中の在職死亡者116人について1997年人口動態統計と比較したSMRを表3に、1985年モデル人口を用いて計算した年齢調整死亡率を表4に示しました。

 

表2 25事業場の対象者数および死亡者数、性・年代別(人)

 

表3   1997年人口動態統計と比べた死亡者の期待数と実数とSMR、性・年代別

 

 

表4  1985年モデル人口による年齢調整死亡率(人口10万人対)、性別